「スライム」は、粘液状あるいはゼリー状の体を持った架空の怪物や、実際の物質を指す言葉です。ここでは、実際の物質としてのスライムについて詳しく説明します。
スライムは、液体のように流れますが、通常の液体(油や水など)とは異なり、流れる能力や粘度は一定ではありません。科学者たちは、粘度を変化させる材料を「非ニュートン流体」と呼んでいます。具体的には、せん断応力や引張応力に応じて変形に耐える能力を変化させる流体です。
スライムの自然な形は粘液であり、これは主に水、糖タンパク質ムチン、および塩で構成されています。人工スライムも主成分に水を含みます。古典的な科学プロジェクトで作るスライムのレシピは、接着剤、ホウ砂、水を混ぜ合わせたものです。また、でんぷんと水の混合物である「Oobleck」もスライムの一種です。
スライムは、ポリマーと呼ばれる分子から成り立っています。ポリマーはサブユニットの鎖をつなぎ合わせて作られ、ネットとして機能します。具体的なスライムの作り方は、接着剤とホウ砂を組み合わせてポリマーを形成する化学反応です。ホウ酸イオンと接着剤からのポリビニルアルコール分子のOH基の間に水素結合が形成され、新しいポリマーであるスライムが形成されます。
スライムは遊ぶのが楽しいですが、その科学的なしくみを理解することで、さらに面白く感じることができるかもしれませんね!